「病気じゃないかな」と心配になる反面、「痛くないからまあいいか」と放置している方も多いと思います。
実はこの音、原因によって「ほとんど心配いらないケース」と「早めに対処したほうがいいケース」にはっきり分かれます。20年以上の臨床経験から、その違いとセルフケアまで丁寧にお伝えします。
肩がゴリゴリ鳴る原因は、大きく3つ
① 筋肉・筋膜の摩擦音(最多パターン)
デスクワークやスマホの使いすぎで肩まわりの筋肉が硬くなると、動かしたときに筋肉や筋膜どうしがこすれて音が出ます。長時間同じ姿勢でいる方に特に多いパターンです。
痛みがなくゴリゴリ音だけの場合は、このケースがほとんど。筋肉のコリと血流の低下が主な原因です。
② 関節内のガス(キャビテーション)
指の関節を「パキッ」と鳴らすのと同じ仕組みです。関節液(滑液)の中に溶けていたガスが気泡になって弾ける音で、1回鳴るとしばらく鳴らなくなるのが特徴です。
これ自体は身体への害はありませんが、鳴らすクセがつくと関節周囲の靭帯に少しずつ負担がかかるとも言われています。
③ 腱・滑液包のひっかかり(要注意)
肩の腱(回旋筋腱板)や滑液包(関節のクッション)に炎症や変性があると、動かすたびに引っかかりが生じて音が出ることがあります。痛みを伴うことが多く、このケースは放置に向きません。
大丈夫なケースと注意すべきケースの見分け方
✅ あまり心配いらないケース
- 音はするが、痛みはない
- 腕を上げる角度など、可動域に制限がない
- 長時間のデスクワークや運動不足が続いている
- 疲れているときだけ音がする
このような場合は、筋肉・筋膜のコリが主な原因です。セルフケアと適切な施術で改善が期待できます。
⚠️ 早めに相談してほしいケース
- 音と一緒に痛みがある(特に夜間・安静時)
- 腕が特定の角度で引っかかる感じがする
- 肩を上げる角度が以前より狭くなってきた
- 最近、打撲や転倒など外力が加わったことがある
- 40〜60代で、徐々に腕が上がりにくくなってきた
特に「夜間の痛み」と「腕が上がらない」の組み合わせは、回旋筋腱板(ローテーターカフ)の損傷や五十肩のサインである可能性があります。自己判断でのセルフケアよりも先に、一度ご相談ください。
肩こりとの関係や日常ケアについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▶ 【名古屋市昭和区】肩こり対策|専門家がやさしく解説する「安全で効く」セルフケアと受診の目安
自分でできるセルフケア・リハビリ
音だけで痛みがないケースなら、以下のケアを続けることで症状が気にならなくなることが多いです。
① 肩甲骨はがしストレッチ(1日3回)
椅子に座った状態で、両手を膝の上に置きます。肩を大きくすくめて耳に近づけ、そのまま後ろに引き、ゆっくり下に落とす。この動きを10回ゆっくり繰り返します。肩甲骨まわりの筋肉をほぐすのが目的です。
② 胸を開く壁ストレッチ(1日2回)
壁に肘を伸ばした状態で片手をつき、体を反対方向にゆっくりひねります。胸の前面(大胸筋)が伸びているのを感じながら20秒キープ。猫背や巻き肩が定着している方に特に効果的です。
③ 温める習慣をつける
シャワーだけで済ませている方は、湯船にしっかり浸かるだけでも肩まわりの血流が改善します。入浴後の5分間にストレッチを行うと、効果がより高まります。
④ こまめに動かす
1時間に一度、肩をぐるぐる回したり腕を大きく振るだけでも、筋膜の固着を防げます。「同じ姿勢をずっと続けない」—これが一番シンプルなセルフケアです。
当院でのアプローチ
「セルフケアを続けているけれど、なかなか改善しない」という方が、よく来院されます。
当院では、まず肩甲骨の動き・姿勢・筋肉の硬さを丁寧に確認したうえで、原因に合わせた手技療法を行います。
筋膜の深部に固着がある場合は、表面をもむだけでは届きません。そういったケースには微弱電流治療(アキュスコープ)で深部組織にアプローチしたり、状態によっては体外衝撃波療法を用いることもあります。
痛みがない段階でご来院いただくほど、改善が早いケースが多いです。「音はするけど痛くないから大丈夫」と思っている方ほど、早めにご相談いただけると安心です。
📌 まとめ
- 肩のゴリゴリ音は、筋肉・筋膜のコリが原因のケースが最多
- 痛みがなければ、セルフケアで改善が期待できる
- 痛み・可動域の制限・夜間痛がある場合は早めに整骨院・接骨院へ
- 「音だけだから大丈夫」と放置すると慢性化するケースも少なくない
☀️ 肩の音・痛みが気になる方はお気軽にご相談ください
名古屋市昭和区の整骨院・接骨院として、一人ひとりの原因に合わせた施術を行っています。
「まず話だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です。
