陽だまり整骨院

【子どもの姿勢チェック】その“なんとなく丸まった背中”が将来に影響する?

こんにちは!
名古屋市昭和区檀溪通で整骨院を営む陽だまり整骨院です。
自宅の机やテーブルで「なんだか背中が丸まってるな…」と気になったお子さまの姿勢。親として、「なんとかしたいけど、言っても治らないし…」とそのままにしていませんか?実は、子どもの姿勢の乱れは骨格・筋肉だけでなく、呼吸・内臓・集中力にも影響を及ぼす可能性があります。今回は「なぜ姿勢が乱れるのか」「家庭でできるチェックと対策」「整骨院でのサポートの役割」を保護者の皆さま向けにわかりやすく解説します。子どもが健やかに成長するために、今できることを一緒に考えましょう。

1. 子どもの姿勢、なぜ“気になる”か?

子どもたちは成長期にあり、骨も筋肉も大人に比べて変化しやすい状態です。 いま姿勢が少し乱れていたとしても、「成長すれば治るだろう」と軽く見てしまいがちですが、それが将来の体の使い方・ケガのリスク・集中力などに影響することがあります。 あるクリニックのコラムでは、背筋が丸まった姿勢が続くと、肺の広がりが制限され呼吸が浅くなったり、集中力が落ちる傾向があると報告されています。
また、スマホやタブレットの使用時間が増えたことで、子どもの姿勢の乱れが増えているとする報告もあります。
ですから、「今ちょっと姿勢が…」と感じたら、早めに対策を講じることが“そのままにしておく”より賢明と言えます。

2. 姿勢が乱れる主な原因

子どもの姿勢が乱れてしまう背景には、いくつかの典型的な要因があります。保護者の皆さまが「何が原因か」を理解することで、家庭でもサポートしやすくなります。

(1)筋力・体幹力の未発達

姿勢を支えるには、背筋・腹筋・お尻・太もも裏など複数の筋肉がバランスよく働く必要があります。特に「体幹(胴体まわり)」が弱いと、背中が丸まりやすくなります。ある記事では、“みぞおちを持ち上げる”動作で腹筋・背筋が同時に働き、良い姿勢が保ちやすくなると紹介されています。 

(2)長時間の座位・画面操作

授業、スマホ、ゲーム…子どもが机に座っている時間、画面を見ている時間が増えると、首が前に出たり背中が丸まったりしがちです。日本スポーツ健康科学系のコラムでも「スクリーンタイムの増加=姿勢悪化の一因」と指摘されています。 

(3)学習・遊び環境・家具の高さが合っていない

椅子が合っていなかったり、机が低すぎたりすると、無理な姿勢になってしまいます。記事では「椅子に深く腰掛け、足の裏を床につける」正しい座り方を教えることが大切です。

(4)肥満・体重の増加

体重が増えると、骨や筋肉にかかる負担が増えて、骨盤が前傾したり腰が反ったりと“反り腰”になる子どももいます。最近では、「肥満傾向の子どもで姿勢の乱れが増加している」と報告があります。

(5)生活習慣・遊びの偏り

「同じ動きを繰り返す」「遊びや運動が偏っている」ことも姿勢の乱れにつながります。幼児期〜小学生期では、さまざまな動きを経験して体を育てることが推奨されています。 順天堂 GOOD HEALTH JOURNAL

3. 放っておくとどうなる?子どもの姿勢トラブルのリスク

姿勢の乱れをそのまま経過させると、次のようなリスクが高まる可能性があります。もちろん「必ず起こる」わけではありませんが、知っておくことで保護者としての対応がしやすくなります。

  • 骨・筋肉・関節に偏ったストレスがかかる。成長期の子どもでは、骨が柔らかいため歪みやすい。 順天堂 GOOD HEALTH JOURNAL+1

  • 呼吸・内臓機能の低下。猫背などで胸郭(胸まわり)が縮むと、肺が十分に広がらず、酸素の取り込みが減るという習慣的な傾向があります。

  • 集中力・学習時間への影響。長時間座ったときの疲労感が強くなり、姿勢への意識が低下すると「勉強に向かない」「気が散りやすい」状況になることがあります。

  • 将来的な腰痛・肩こり・頭痛などのリスクが高まる。成長期の姿勢の乱れが大人になってからも影響を及ぼす可能性があります。

  • 見た目・自信にも影響。姿勢が良いと「自分の体を使える感覚」が育ちやすく、逆に姿勢が悪いと「自分の体を上手に使えない感覚」が残ることがあります。

こうした理由から、「将来のため」ではなく、「今、成長期のうちに整えておく」ことが大切です。

4. 家庭でできる姿勢チェックリスト&改善習慣

✅チェックリスト(お子さまを見守るときに)

  • 横から見て、耳・肩・股関節・膝・くるぶしが一直線に近づいているか? 

  • 肩の高さが左右で極端に違っていないか?体が傾いていないか?

  • 椅子に浅く腰掛けて、背もたれに頼っていないか? 

  • 長時間、スマホ・タブレット・ゲームをしていないか?画面を長時間見続けて首が前に出ていないか? 

  • 足の裏が床につく椅子・机の高さになっているか?ノートや教科書を覗き込むような姿勢になっていないか?

  • 運動・遊びの時間が1日30分程度確保されているか?特に屋外遊びが少なくないか? 

🛠改善習慣の提案

  • 姿勢への声かけ:「背筋を伸ばしてみよう」「お腹を少し引き締めてみよう」など、肯定的な声かけを習慣に。

  • 親が見本を示す:保護者自身も良い姿勢を意識して、子どもに見せることが有効です。

  • 学習環境の整備:椅子・机の高さを見直し、足の裏が床につくようにする。教科書・ノートの位置を目線に近づける。

  • こまめな体を動かす時間を作る:30分ごとに立ち上がる、ストレッチを挟む。ラジオ体操など全身を使う運動も有効。

  • 遊び・運動をバランスよく:ブランコ・鉄棒・縄跳び平均台など、体幹・バランスを鍛えられる遊びを取り入れる。

  • 画面使用時間を適切に管理:ゲームやタブレットを長時間連続して使わないよう、時間を決める。首や肩の負担を減らす。

5. 親子でできる具体的なトレーニング・ストレッチ

ここでは、お子さまと保護者が一緒に取り組める「簡単で続けやすい」トレーニングやストレッチをいくつか紹介します。

■みぞおちを“持ち上げる”意識体操(体幹&背筋)

「みぞおち」とは、おへそから指4本上あたりのお腹の中心を指します。ここを意識することで、腹筋・背筋が同時に働き、良い姿勢を保ちやすくなります。

  1. 両膝を立てて床に寝る(仰向け)

  2. 手をみぞおちに当て、自分の呼吸で「お腹が手に当たる/引く」感覚を感じる

  3. 息を吐きながら、みぞおちを天井に押し上げるように“お腹を少し薄く”して背中を床に近づける(無理しない範囲で)

  4. その姿勢を5〜10秒キープ。1回あたり10秒×3~5回を目安に

この体操を毎日1回、保護者と子どもで取り組むことで、体幹の使い方の感覚を養いやすくなります。

■座る姿勢チェック&簡単ストレッチ

  1. 椅子に深く腰掛け、足裏をしっかり床につける

  2. 背もたれには軽く寄りかかる程度。腰と背筋がS字を保てるよう、肩を軽く後ろに引く

  3. 後ろに手を回して、両手を組み、手をゆっくり上に持ち上げる→胸が軽く開き、肩甲骨が寄る感じを体感

  4. 次に肩をすくめて、ゆっくり下げる&腕を上げて下ろすを5回ほど繰り返す

このストレッチを「授業後」「ゲームを終えたあと」などタイミングを決めて取り入れると習慣化しやすいです。

■遊びの中で姿勢を整える動き

  • 片足立ち(左右30秒ずつ)→バランス感覚と体幹を同時に鍛えられます。

  • ケンケンパや平均台、鉄棒で遊ぶ→自然に背筋を使い、姿勢維持力が上がります。

  • 「よーい、ドン!」でジャンプ&伸び上がる→背伸びを意識して立つことで、姿勢リセットになります。

さいごに

お子さまの姿勢は、「今この瞬間」の積み重ねが未来の健康をつくります。
陽だまり整骨院では、保護者の方と一緒にお子さまの体を見守り、成長に合わせたサポートを行っています。
姿勢や体の使い方で気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
小さな一歩が、きっと大きな変化につながります。